東京都立大学 西村ゼミ第9期生の卒業論文4本です※本文にはPWをかけてあるため,ウェブでは要約のみを公開しています。パスワードを知っている人のみ閲覧可能です。

 都立大のゼミで言うと通算9期生で最後のゼミ生です。

この年は,(1)組織内のフォルトライン(分断線)の影響に関する研究,(2)データアーカイブを用いた長期の休暇取得に関する実証研究,(3)雑誌出版社における商業性と創造性を両立させるHRMをM-GTAで分析した論文,および(4)大学時代のオンライン授業が就業観に与える影響など,みんながそれぞれ異なる研究に取り組み,素晴らしい研究に仕上げてくれました。

 

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連続した長期休暇の取得を促す要因について
本研究では労働者の連続した長期間の休みについて着目し,どのような働き方や個人の特徴があると長期の連続した休暇を取得しやすいのかについて分析した。分析の結果,連続した長期休暇を取るための要因として,①計画的に業務が遂行でき,②休暇の割り当ても用意な業種であること,③イレギュラーな出勤が少なくカレンダー通りの休みを得やすい職種であること,④仕事の相互依存性が低いこと,⑤休暇を計画的に取得できる職場環境であること,⑥ワークエンゲイジメントが高いこと,が明らかになった。

【キーワード】連続休暇,年次有給休暇,ワークエンゲイジメント
holiday_2025_pass.pdf
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フォルトライン強度が組織市民行動に及ぼす影響
本研究では,フォルトライン強度が心理的安全性と組織市民行動(OCB-O)に及ぼす影響について定量的調査を行い考察した。また,人間関係満足度やチーム内の役職によるフォルトラインへの調整効果にも着目した。相関分析および回帰分析を用いた仮説検証の結果,フォルトライン強度から組織市民行動(OCB-O),フォルトライン強度から心理的安全性,心理的安全性から組織市民行動(OCB-O)への有意な影響はみられなかった。一方でフォルトライン強度が組織市民行動(OCB-O)に及ぼす影響を人間関係満足度と幹部職が調整することが明らかになった。

【キーワード】フォルトライン,心理的安全性,組織市民行動(OCB-O)
fault line_2025_pass.pdf
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創造性と商業性の均衡点-雑誌出版社における人的資源管理-
本研究は,雑誌出版社の編集者を対象に商業的制約や外的報酬の中で創造性がどのように認識・発揮されているのかを半構造化インタビューおよびM-GTAを用いた質的分析を行った。その結果,編集者は商業性や外的評価を創造性と対立するものではなく,実践の前提条件として再構成しながら創造性を維持していることが示された。また,創造性の認識範囲や価値付けは,担当領域やキャリア段階によって異なり,徐々に創造性の範囲が個人の成果から組織的実践へと拡張される傾向が確認された。さらに,発言可能感や非公式なコミュニケーションを含む組織内雰囲気が,創造性の重要な前提条件として共有されていた。【従来のpwにtmuの3文字を最初に加えて下さい。】

【キーワード】創造性,商業性,モチベーション,外的報酬
[通常のpwにさらにtmuを付けて下さい]creativity_pass_202
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コロナ世代の就労観 -オンライン授業経験と働き方志向・キャリア志向の関連性-
本研究は,大学生のオンライン授業経験が,働き方に対する自由度・裁量志向や対面交流重視といった就職活動上の価値観を通じて,専門職志向またはゼネラリスト志向といったキャリア志向に影響を及ぼす過程に着目する。質問紙調査を実施し,相関分析,重回帰分析,群比較および交互作用分析を行った。その結果,オンライン授業経験の直接的な影響は限定的であった一方,就職活動における裁量志向や自由度と報酬のトレードオフに対する価値判断が,キャリア志向の方向性と関連していることが見受けられた。これらの結果から,オンライン授業経験の影響は一様ではなく,学生の価値観や判断を通じて影響が及ぶ可能性が示唆された。

【キーワード】キャリア志向,働き方志向,オンライン授業,リモートワーク
online_pass_2025.pdf
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